1分でわかる相続手続き【徹底解説】不動産の名義変更編
大切な家族が亡くなったとき、悲しみと共に相続の手続きは開始されます。
このページでは相続手続きについて、どのような手順で、いつまでに、何をすればいいのかを簡潔にまとめました。手続きからなるべく早く解放され、遺された方が故人を想う時間をゆっくりとれますように。相続手続きをスムーズに進めるためにも、法的な基礎知識をしっかりと身につけておきましょう。
相続手続きとは
相続手続きとは、亡くなった方(被相続人)が遺した財産のうち、相続の対象となる財産を調べて、相続人同士で分配し、各種名義変更や相続税の申告などを行う手続きのことです。
主な手続きの一覧
- 預金解約
- 有価証券の名義変更
- 不動産の名義変更
- 生命保険の請求
今回は皆様にとって一番身近な「不動産の名義変更」について掘り下げてお話したいと思います。
不動産の名義変更の流れ
相続手続きは多岐にわたり、スムーズに進めるためには一つ一つのステップを正確に踏まなければなりません。不動産の名義変更手続きの流れは以下の通りです。
① 被相続人名義の不動産を調べる
まず、被相続人名義の不動産の調査を行います。固定資産税の納税通知書や土地建物の名寄帳を取得として被相続人名義の不動産を洗い出します。なお、被相続人と共有名義の不動産についても対象となりますので注意しましょう。
② 必要な書類を集める
必要な書類としては
- 遺言書(遺言書がある場合)
- 遺産分割協議書(遺言書がない場合)
- 被相続人の原戸籍謄本
- 被相続人の戸籍謄本
- 被相続人の住民票除票
- 相続人の戸籍謄本
- 不動産の名寄帳(固定資産税納税通知書)
- 不動産の登記簿謄本
- 相続人の印鑑証明書
- 相続人の実印
と数多くあり、集めるのに多くの労力を要するので早い段階から動かれることをお勧めします。
③ 法務局に書類を提出する
必要な書類が集められたら、管轄の法務局に書類を提出して名義変更の手続きを行いましょう。この過程で、司法書士のアドバイスを仰ぐことがとても有効です。司法書士は、相続登記をはじめとした土地や建物など不動産の登記に関わる業務を扱い、皆さんがスムーズに手続きを進められるようサポートします。適切に司法書士と協力することで、時間と労力を節約し、煩雑な手続きを円滑に行うことができるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
相続手続きには細心の注意が必要です。これは、相続が税金の問題や法的な手続き、家族間の紛争など様々な問題を含むからです。特に、財産の評価や遺産分割協議には複雑な交渉が発生する可能性があります。予期せぬトラブルを防ぐためにも、事前の準備として必要な情報の収集、関連する書類の整理、専門家への相談を行うことが極めて重要です。
また、手続きの中で家族とのコミュニケーションを密に取り、遺言書の有無や意向を確認し、全ての相続人が納得のいく遺産分割を目指すことが大切です。
京都相続遺言相談所では、経験豊富なスタッフが様々な状況に応じた相続手続きの代行を請け負っています。司法書士とも提携しており不動産関連の手続きもスムーズに対応できますので、ぜひ一度ご相談ください。